更年期障害の医療機関の選び方

更年期障害の医療機関の選び方

実際に医療機関を選ぶ際、何をポイントにするべきでしょうか。

 

更年期医療に詳しい医療機関は多くありませんが、数では全国的に増加しつつあります。

 

通常の保険診療を行っている医療機関がほとんどなので、限られた時間で満足のいく診療を受けるには、患者サイドの歩み寄りも必要です。

 

受診前に自分も勉強する

 

よい医師、医療機関を見分けるためには、患者自らもある程度の知識が必要です。

 

今はもはや、「医師に何でもお任せします」という時代ではありません。知識がまったくないと、十分な医療が受けられないだけでなく、医師側のペースに乗せられて、あとで悔やむことになってしまいます。

 

そうならないためには、自分の受けたい医療をあらかじめ具体的にイメージをしたうえで、それに沿った対応をしてくれるかどうかを実地で確認するといいのです。

 

近年はインターネットなどによる情報のやりとりが発達していますが、Aさんが気に入った医師を、Bさん、Cさんが気に入るとは限りません。口コミは、ときに真実を語る場合もありますが、人の評価に惑わされず、自分と医師との相性を大事にしましょう。

 

更年期障害ではまず患者の訴えに耳を傾け、環境要因も含めた原因を、患者と一緒に考えようという姿勢をもつ医師であるかどうかが重要です。

 

「原因は何でしょうか?」と質問したとき、「気のせいです」と答える医師は失格です。「年のせい」とか「ホルモンのせい」と断言する医師もいけません。

 

更年期にたいする理解がある医師かそうでないかは、「原因」を質問すれば、だいたいのところは判断できます。もし期待はずれだった場合は、長居はしないで転院を考慮したほうがいいでしょう。

 

 

インフォームドコンセント&セカンドオピニオン

 

実際に治療を受ける際は、インフォームドコンセントがきちんと行われているかどうかもポイントになります。インフォームドコンセントは「説明と同意」と訳され、今では日常語として定着した感がありますが、医療現場ではそれがなされているかどうかとなると、はなはだ怪しいものです。

 

特に、ホルモン補充療法(HRT)はいまだ医療機関サイドの誤解も多く、HRTを希望して受診しても、「HRTなんてやったら、がんになる」「ホルモン漬けはこわい」などと患者を脅す医師さえいます。

 

こうした根拠の無い意見に対し、本当はどうなのかを見極める目を患者側が持つことが大切です。

 

「素人なのに専門的な勉強は無理」と思うなら、最新の情報を知っている医師かどうかを判断できる質問を事前に用意しておくといいのです。

 

更年期医療に詳しい医師なら、毎月発行されている医学文献を必ずチェックし、最新情報をもとに日常の診療をアップデートしているはずです。

 

「HRTで乳がんが増えると聞いたが、そのリスクはどのくらいなのか?」というように、質問の内容を具体的にすれば、医師の知識量を推し量ることができます。

 

医師の回答や治療法の選択に疑問がわいた場合は、ほかの医療機関でセカンドオピニオンを求めるといいのです。

 

近年は「セカンドオピニオン外来」を設ける医療機関もあります。相談する場合は、それまでの検査数値などカルテ情報が必要になりますが、これを出し渋る医療機関は論外といっていいでしょう。

 

自分の治療に自信を持っている医師なら、他院での相談も快く応じてくれるはずです。